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このブログは、wizon wizardryonline (ウィザードリィオンライン)のプレイ風景をつづったものです JP現アルバロア鯖で活動しているプレイヤーの個人日記です。
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前回からまた時間がたってしまいました。尾行といったら第三の男のテーマしか思い出さない私は相当古い映画ファンなのでしょうか。

前回までのあらすじ】

イーライって名前ちょっと邪悪っぽいよね。イライジャとか結構頭よくて悪い奴っぽいよね。

【魔術師】第一回

【これまでの小説まとめ】

拍手[2回]


**************************************
 
鍛冶屋通りから魔法局の支局のある中央広場までの短い通りは、この街で最も人通りが多い地域である。
 
ディメント王国では王都と一部の大都市以外のすべての地方都市では、魔法局が行政や司法の中心業務を担うことになっている。各種ギルドの出先機関も魔法局の管轄だ。
 
必然的に王国内の都市はどれも魔法局を中心に形成され、例外なくその周囲は街の心臓というべき機能を持つようになる。
 
軍神広場、と街の住人が呼ぶ魔法局前の広場は、魔法局の開門から夕刻の閉門時間までひっきりになしに人々が行き交う場所だ。もう夕暮れ間近だというのに、実に様々な思惑を持った者たちが活気のある混沌を作り出している。
 
商業の認可を受けるために魔法局を訪れるもの、訴訟の手続きのために召喚されたもの、旅券証の発行を待つ間広場の市で買い物をするもの、冒険者ギルドに受けた依頼を魔法局に届けに行くもの、歓楽街に繰り出そうと待ち合わせをしているもの…
 
その中にこの場所の活気に少々そぐわない、そっと息をひそめるようにして広場から少し離れた店のカフェの椅子に座っている男が一人いる。
 
その男はマント付きのフードを着ており、薄汚れた格好ではあるが、物腰は確かで油断なく広場をねめつけている。しかし、どこかその態度はどこか楽しげであり、口のまわりに蓄えたいかつい髭が風貌からすこし浮いてしまっていた。
 
「おい、エド。この栗菓子相当うまいぞ。こんなしなびた店普段じゃ入ったりしないから気が付かなかったな!」
 
髭の男(・・・)が注文した皿を平らげて、独り言のようにそういった。
 
『すこしだまってろ・・・お前も集中して怪しい奴を探せよ』
 
魔法の指輪でその声を聴いた男、エドウィンは夕暮れ時の街の雑踏の中、行商人に紛れて通りを往来しながら、つるつるに剃られたあごと口の周りをおさまりが悪そうになでた。
 
右手の小指にはめたトークリングを耳に中てて小声で話しているが、このエドウィンの声は魔法で自分の剃られた髭をくっつけて、エドウィンに変装(・・)しているロージーが聞いているはずである。
 
偽コインの原版を手に入れた自分たちを追ってイーライが必ず自分たちを探しに街に現れる筈だ、と主張したロージーの意見を聞き、ここで見張りを続けてもう2日にもなる。
 
もしイーライを見つけたら、さりげなく一人が囮となり、その後二人で追いつめて挟み撃ちにしようとの作戦だったが、イーライは魔術師である、もしエドウィンが一人で相手をすることになれば分が悪かった。
 
正面から正規の武装に身を包んでの戦いならともかく、軽装で魔法使いに追われることほど戦士として恐ろしいことはない。よってロージーがエドウィンのふりをして、囮になるつもりである。
 
『魔術師の相手は魔術師に限り、魔術師に倒せない相手は魔術師だけだ』古くから冒険者の間でそういわれてる格言を持ち出してロージーは自分が囮になることを買って出た。
 
はじめこそ、この案は相手の裏をかけそうで良いと思えたエドウィンだが、本当はこいつ(ロージー)はエドウィンの髭を剃って変装ごっこをしたかっただけではないかと思えてくる。
 
とにかく、飽きっぽい性格のロージーがこれ以上だまって張り込みを続けられるとは思えなくなってきた。
 
「ああもう、メニューにある茶菓子(さがし)をほとんど食べてしまったな…そうだ、昨日食べた桃の蜂蜜漬けは旨かった…あれをまた追加してみよう。おおーい、おやじ!注文だ!」
 
『・・・いいたくないが、ちょっとは真面目にやってくれよ。こんなんじゃ俺たちがイーライを見つけるより先に向こうに見つかって、警戒されるぞ』
 
『もうみつかってるさ。だいたい見つけてもらうためにやってるんだろ』
 
エドウィンが危惧を漏らすと、ことなげもなくロージーはそう返答した。
 
「もうみつかってるって…?なんでそんなことがわかる?」
 
『そもそも、盗賊でも密偵でもない僕らが相手の裏をかけると思うか?あいつは思ったよりずっとやり手だ。数年もこの国に潜んで、輪転機を回し続けた男だぜ。僕らを見つけるなんて朝飯前だよ。』
 
『じゃ、どこにイーライはいる?場所までわかってるのか』
 
『わかってるよ、そうだな…僕からは見えないが、いま君が立ってる銀食器売りの露店のところから右斜め後ろの店で、僕の方をうかがってるんじゃないかな。藍色のマントを着た男だ、エルフの長耳が髪から覗いているだろ』
 
エドウィンはさりげなく銀食器を物色する振りをして皿に後方の景色を映してみた。
 
確かによく顔は見えないが言われたような風貌の男が、ロージーが茶を飲んでいる店先を伺っているようだ。
 
『この店の親父や出入りする客に少し金を払ってね、近くに見慣れないエルフがいたら教えてくれと頼んでいたのさ。人でごった返していても、毎日ここで商売してる連中や常連には初顔はすぐわかるだろ』
 
『お前また勝手なことを・・・とにかく、どうする?』
 
ぎゅっとエドウィンはマントの下に忍ばせた剣の柄を握りしめた。
 
『いいや…街中で逃げられると厄介だ。向こうも手を出しあぐねているのだろう。ここはやっぱりこのエドウィン様(・・・・)が囮になるしかないな』
 
トークリングからそういう声が聞こえ、どうやら続いて店を出る様子が伝わってきた。
 
『鍛冶屋通りから、酒場の方を回って適当な路地からスラムの手前までイーライを誘導する。エド、見失うなよ』
 
「まかせろ、俺は衛兵だ。街で知らない路地はない」
 
『頼もしいな、じゃあ追いかけっこのはじまりだ』
 
ロージーが移動を開始すると。イーライらしき男も動き出す。エドウィンも気づかれないように距離をとりながらその男をつけた。
 
ロージーはうろうろと小道や路地を使いながらだんだんと人気のない方向に男を誘導していく。その向かう先は唐突で、確かに自分が衛兵でなかったら見失ってしまいそうだ。
 
ようやく周りはスラムに続く道が近くなり、人気もなくなっていった。と、突然男が走り出したようだ。
 
「くそ、ロージー。あいつ、急に走り出したぞ、気が付かれたか!?ロージー!?」
 
尾行を気が付かれたかもしれないとロージーに警告するためにトークリングに呼びかけたが、前を移動しているはずの魔術師から返答はない。
 
―どうなってんだ?トークリングの故障か?
 
ともかく見失うまいと必死でエドウィンは追いすがる。そしてついにスラムに続く路地の手前までたどり着く。
 
エドウィンはそのままスラムに逃げ込もうとする男に後ろから飛びかかり、組み伏せて剣をのど元に押し当てる。いくら魔術師といえど、この体勢から逆転はできないはずだ。
 
「イーライじゃないのか?」
 
だがエドウィンは地面に組み伏せたエルフの顔を見て驚愕した。彼はイーライではない。背格好は似ているが、別のエルフだった。
 
「引っかかったな、ぼけ!」
 
エルフの男はにやりと口の端を持ち上げ、甲高く口笛を吹いた。それが合図だったかのように周りから次々に潜んでいた男たちが現れる。10人はいるだろうか、中には重装備に身を包んだ戦士もいる。
 
「悪く思うなよ…相当の金をもらってるんでね」
 
どの面も重犯罪に手を染めた冒険者の風貌だ。手に手に白刃を持ち、あるいは魔法の杖を構えエドウィンを囲むと間合いを詰めてゆく。
 
エドウィンは跳ね起きると、舌打ちをして剣を構えなおした。
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ようやく書いたか!
わははw
イルファーロの魔法局は、あれはイルファーロ支局だったのか!
毎度、ダミさんが勝って気ままに作る周辺事情が面白くて楽しみにしています。
シェフの気まぐれサイドディッシュ的な感じだねw
それが政治や経済にまで広がってきたから
よく考えるなあと感心しつつ…w

しかしこの、いつも不真面目で飽きっぽくて
不遜でひねくれものの魔術師のモデルが
まさかあの方とは………
matilda 2013/04/24(Wed)23:15:23 編集
matildaさん
妄想っていうか適当っていうか

もう自分が書きたいのはストーリーじゃなくてそっちの気まぐれ周辺事情設定なんだろうなって最近わかってきました。

小説のキャラクターって一度書き始めるとなんか勝手にしゃべりますね。

「こういうこと言うだろう」って感じで

不思議です。
ダミ 2013/04/26(Fri)04:32:12 編集
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